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【ベストプレープロ野球’00】凄い『ベストプレープロ野球』

ベストプレープロ野球

プロ野球、もうペナントレースも後半戦に入る。今年はセもパも結構面白い。野球が面白いと、野球のゲームをやりたいと思うのである。で、野球好きなゲーマーは『ベストプレープロ野球』(ベスプレ)をプレイすべし。これはもはや義務と言ってもいい。
この『ベストプレープロ野球』は野球の監督をするゲームなのだ。『ファミスタ』や『パワプロ』のように選手を操作なんてしない、子供じゃないので。大人は監督。シブいですな。
野球の監督をするゲームというと、『ベスプレ』の他に『野球道』シリーズ、『戦略プロ野球』シリーズ、『Mr.プロ野球』、『名監督』などがある。『Mr.プロ野球』は『野球道』同様、チーム運営の要素もあり、野球のウラの部分も見れる代物だけど、もはや誰も知らない。『名監督』は、俺も知らない。『戦略プロ野球』シリーズは、結構良く出来ているが、知ってる人に聞いてくれ。他にもまだあるが、それはいい。あと、高校野球のもチョコチョコあるな。
で、この数多ある野球監督ゲーの中で一番は、やはり、『ベスプレ』に違いないのだ。何故か。ていうか教えよう。
まず第一に、試合の時のボールの軌道。この処理はプログラム的に複雑怪奇で難しいらしいが、一番見てて納得いくのはやっぱ『ベスプレ』だ。ひどいゲームになると、内部でアウトと処理してても画面上は明らかにセーフのタイミングで、でもアウトって処理されてて野手が送球を待ったりするのもある。まったくひどい話だ。『ベスプレ』は見ててそういうことは無い。もちろん、一定数のパターンが存在するのだが、やっぱり見てて納得が行く。まったく素晴らしい話だ。
第二に、数字の“ゆらぎ”。大体、野球監督ゲームの選手たちは、いいヤツはいい、悪いヤツは悪い、てなカンジになりがちだ。能力の低い選手がシーズン通して好成績ってのは実際的に不可能なのだ。だが、『ベスプレ』は違う。最強データを持つ選手も、不本意な、まったく不本意なシーズンを送ることもある。逆に、能力の低い選手が大爆発するシーズンがあったりもする。でも、何回もペナントを走らせると、平均して納得のいく数字を残す。この辺、まったく素晴らしい。
あと、『ベスプレ』は、選手の名前、能力をまったくフリーにエディットすることが出来る。コレにより、インターネットでは、“オンラインリーグ”なるモノが多数存在し、各自が自分のチームを持ってペナントを戦っている。“成長ツール”によって年齢の要素が組み込まれていて新人の獲得、ベテランの扱いが重要になっている。その他、外国人選手の獲得やトレードなど、オンラオンリーグはストープリーグが面白い。ちなみに俺も球団を運営していた。
どうだろうか。いいモノはいいでしょ。だから『ベスプレ』。俺はコレで決まりだ。
だが、PS2、ゲームボーイアドバンスでリリースされたのを最後に新作が出ていない。残念なことだ。
そして、オンラインリーグで遊んでいるPCゲーマーの中にこそこのゲームのコアなファンがいる。
PCで新作出しましょうよ薗部さん。

【SPORE】巨匠ウィル・ライトの忘れ物

あの『シムシティ』の生みの親ウィル・ライトが手がけた『SPORE』。
発売前からかなり期待していたゲームである。
細胞として誕生し、進化して陸に上がり、やがて種族で社会を形成して惑星を支配して、さらには宇宙に打って出るという、とてつもないシミュレーションなのだ。
ね、面白そうでしょ。
壮大すぎて鼻血が出そうなくらい期待していた俺だったのだ。
ウィル・ライトだし。
しかし、どうもプレイ感が単調でのめり込めない。
進化過程がそれぞれステージとして区切られているのが原因だと思うのだ。
それぞれのステージでやることが決まっていて、どうしても作業になってしまい飽きる。
その段階段階での競争はできるのだが、区切られてしまってるから細胞から宇宙一までの他種族との進化の競争が出来ないので燃えないのだ。
簡単に言うと、壮大な設定が生かせてない。そのくせ、やることは増えていく。段々プレイが苦痛になってくる。
おそらく、ウィル・ライト氏はこの『SPORE』で『シム・アース』の失敗(?)を取り戻そうとしたのではないか。
ガイア理論の導入によってゲームにならなかった『シム・アース』をゲームにしたのが、この『SPORE』なのではないだろうか。
そしてやはり、世界が壮大すぎて理想のゲームとはならなかったのだと、なんだか思ってしまう。
面白いのは面白いのだが、大雑把感がつきまとうのだ。
残念なカンジである。
ただ、クリーチャー・クリエイターは秀逸。
各種パーツを駆使し、クリーチャーを創り出すのだが、もうどんなでも作れちゃう。
創り出したクリーチャーはネットを介し、世界中のユーザーのゲーム内に登場しちゃうのだ。
もう、このクリエイターだけで、コレは買いだ、と言い切れるほどクリーチャー創作は面白い。
皆も創れ。
高性能なクリーテャーエディタに、オマケのゲームが付いてる、と思えばいいのかも。

【シド・マイヤーズ パイレーツ!】カリブの海賊王を目指す第2弾

パイレーツ!タイトルせっかくなんで『パイレーツ!』連チャンで行っちゃう。何がせっかくなんだか。
と、いうわけでこのゲームは前回紹介した『パイレーツ!』の第2弾で、グラフィックがスゲー!になった以外は基本的に一緒なのだ。第2弾と言うより、リメイクですな。
クソゲースレスレのゲームだった初代『パイレーツ!』のテイストはしっかり引き継いで、面白いゲームに仕上がってる。
グラフィックは美しく、カリブ海が綺麗に再現されている。

カリブ海を縦横無尽に突き進め。前作よりキレイよね。当たり前だけど。

で、今回の特徴はミニゲーム満載ってところかな。
前作でストレスバリバリだった敵のアタマとのフェンシングは逆に簡単になった感じ。コレがいわば格闘ゲーム(違うか)。
ある国で階級を上げていくと、統治者の娘にダンスに誘われることがある。これはタイミングよく対応キーを押すだけなんだけど、結構ムズイ。コレがリズムゲー。
その他、海戦からしてちょっとしたアクションゲームだし、都市を攻略する際、大人数同士だと、戦術級シミュレーションだ。
ただ、それぞれがこじんまりとした印象で、物足りないかも。でも、これらが上手い具合にまとまってていい感じ。海賊人生にドップリ浸かれる。
町で手下どもを集めて海に出て商戦を襲い、分捕った獲物を捌いて利益を得る。
ライバルの海賊たちを蹴散らし、統治者の娘と恋に落ちる。
その間、隠された宝を探し、行方不明の家族を探し、噂の古代文明都市を探す。
ウ~ン、いい!
しかも、どれをやってもやらなくてもゲームは進む。自由度はかなり高く、何回もプレイできるね、コレ。
昔、『パイレーツ!』で、フェンシングに泣いたヒト、今回はダイジョウブ。是非プレイしてくれい。
やるなシド・マイヤー、と思ったゲームだった。

パイレーツ!フェンシング

フェンシングは前作より易しくなったし、ビジュアル的にも仕掛けがいっぱいで楽しい。